FXのピボットで勝てない理由は?計算式、使い方から勝率アップの手法まで徹底解説

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FXのテクニカル分析において、ピボット(PIVOT)は世界中の多くのトレーダーが意識する重要なテクニカル指標です。

「ピボットを手法に取り入れているのに勝てない」「使い方が合っているか不安だ」と悩む初心者の方も少なくありません。
ピボットは、相場の反転ポイントやトレンドの勢いを予測するための強力なツールですが、それ単体で必ず勝てるわけではありません。

勝てないのには明確な理由があります。

この記事では、FXのピボットの基本的な意味や計算式、使い方から、なぜ勝てないのかという理由、そして勝率を上げるための具体的なトレード手法や他のインジケーターとの組み合わせまで、FX初心者にも分かりやすく徹底解説します。

この記事を読めば、あなたのピボットを活用したトレード精度が向上するはずです。

目次

なぜピボットを使ってもFXで勝てないのか?よくある5つの理由

ピボットは有効なテクニカル指標ですが、万能ではありません。もし「勝てない」と感じているなら、以下の理由に当てはまっていないか確認してみましょう。

理由1:ピボット単体でトレードしている

最も多い理由は、ピボットラインに到達したという理由だけでエントリーしているケースです。
ピボットはあくまで「意識されやすい価格帯」を示すものであり、必ずそこで反発・反転するわけではありません。

何の根拠もなくラインタッチで逆張りを繰り返せば、強いトレンドが発生した際に「ダマシ」に遭い、大きな損失につながる可能性があります。

理由2:相場環境(トレンド・レンジ)を無視している

ピボットの使い方は、相場環境によって変える必要があります。

  • レンジ相場 サポート(S1, S2)やレジスタンス(R1, R2)での逆張りが機能しやすい。
  • トレンド相場 サポートやレジスタンスを突破(ブレイク)する順張りが有効。

現在の相場がどちらの状況なのかを判断せず、常に同じ手法(例:逆張りばかり)を使っていると、トレンド相場で損失を重ねてしまいます。

理由3:損切り(ストップロス)を設定していない

これはピボットに限りませんが、FXトレードで勝てない人に共通する特徴です。
ピボットのラインを基準にエントリーした場合、「そのラインを明確に抜けたら損切りする」というルールが不可欠です。

損切りを設定しないと、「いつか戻ってくるだろう」という期待が含み損を拡大させ、一度のトレードで資金を大きく失う理由になります。

理由4:時間足の選び方が間違っている

ピボットは通常、前日の価格(日足)を基準に計算されます。これを5分足や15分足などの短期チャートに表示してデイトレードに使うのが一般的です。

しかし、週足や月足のピボットも存在します。スイングトレードなど長期の手法をとるトレーダーは、より長期のピボットラインを意識しています。

自分のトレードスタイルと時間足が合っていないと、売買の判断がズレる可能性があります。

理由5:経済指標発表時も使っている

アメリカの雇用統計など、重要な経済指標の発表時は価格が乱高下しやすくなります。
このような特殊な状況下では、ピボットのようなテクニカル指標が一切機能しなくなることがよくあります。

ラインを簡単に突き抜け、想定外の損失を被るリスクが高いため、重要な指標発表前後はトレードを控えるのが賢明です。

FXは、9割が負ける? 稼いでいる人の割合は?

よく「FXは9割が負ける」と言われます。
これは、FXで勝てない理由を探している多くの人が目にする言葉です。

この数字の正確な出典は不明確ですが、短期的に利益を出す人はいても、安定して「稼いでいる人」となると、その割合はかなり少なくなるのは事実です。

多くの人が負ける理由は、まさに上記のような「ルール(損切り)を守らない」「相場環境を判断しない」といった基本的な部分にあります。

ピボットのようなツールを正しく活用し、規律あるトレードを続けることが、少数派の「稼いでいるトレーダー」になるための第一歩です。

そもそもFXのピボット(PIVOT)とは?

勝てない理由がわかったところで、ピボットの基本を再確認しましょう。

テクニカル分析の「軸」となる客観的な指標

ピボット(PIVOT)とは、英語で「回転軸」「中心点」といった意味を持つ言葉です。

FXにおいては、前日の価格(高値・安値・終値)から算出される「当日の相場の節目」を示すテクニカル指標です。

多くのトレーダーが同じ計算式で算出されたラインをチャートに表示しているため、「この価格帯では反発しやすいだろう」「ここを抜けたらトレンドが加速するだろう」という予測の基準として世界中で活用されています。

ピボットを構成する7本の主要ライン

ピボットは、以下の7本のラインで構成されるのが基本です。

  • ピボットポイント (PP) 中心となる基準線。
  • レジスタンスライン (R1, R2, R3) 
    PPより上にある抵抗線(上値の目処)。R1が最も弱く、R3が最も強い抵抗とされます。
  • サポートライン (S1, S2, S3)
    PPより以下にある支持線(下値の目処)。S1が最も弱く、S3が最も強い支持とされます。

ピボットの計算式:前日の価格が基準

ピボットの計算式は複数ありますが、最も一般的なものは以下の通りです。(※計算式を覚える必要はなく、インジケーターが自動で表示してくれます)

PP(ピボットポイント) = (前日の高値 + 前日の安値 + 前日の終値) ÷ 3

  • R1 = (PP × 2) – 前日の安値
  • S1 = (PP × 2) – 前日の高値
  • R2 = PP + (前日の高値 – 前日の安値)
  • S2 = PP – (前日の高値 – 前日の安値)
  • R3 = R1 + (前日の高値 – 前日の安値)
  • S3 = S1 – (前日の高値 – 前日の安値)

重要なのは、ピボットが「前日の値動き」という客観的なデータのみを使用して計算されている点です。
トレーダーの主観が入らないため、信頼性が高いとされています。

ピボットの基本的な使い方とトレード手法

ピボットの基本的な使い方(トレード手法)は、「逆張り」と「順張り」の2つです。

手法1:レジスタンス・サポートラインでの逆張り

最もオーソドックスな手法です。ピボットの各ラインが反発しやすい節目として機能することを利用します。
これは主にレンジ相場で有効です。

売り(ショート)エントリー

  • 価格が上昇し、レジスタンスライン(R1, R2)にタッチしたのを確認して「売り」エントリー
  • 利確 PPや直近のサポートライン(S1)など
  • 損切り R1やR2を明確に上にブレイクした位置

買い(ロング)エントリー

  • 価格が下落し、サポートライン(S1, S2)にタッチしたのを確認して「買い」エントリー
  • 利確 PPや直近のレジスタンスライン(R1)など
  • 損切り S1やS2を明確に以下にブレイクした位置

R3やS3は非常に強い抵抗・支持であり、ここまで価格が到達する場合は強いトレンドが発生している可能性があります。

安易な逆張りは危険です。

手法2:ラインブレイクを狙った順張り

トレンドが強いと判断できる場合に有効な手法です。レジスタンスやサポートが破られることを「ブレイクアウト」と呼び、トレンドが加速するポイントと予測します。

買い(ロング)エントリー

  • 価格がレジスタンスライン(特にR1)を明確に上抜け(ブレイク)したのを確認して「買い」エントリー
  • 利確 次のレジスタンスライン(R2やR3)
  • 損切り ブレイクしたR1の少し下

売り(ショート)エントリー

  • 価格がサポートライン(特にS1)を明確に下抜け(ブレイク)したのを確認して「売り」エントリー。
  • 利確 次のサポートライン(S2やS3)
  • 損切り ブレイクしたS1の少し上

PP(ピボットポイント)の活用法:トレンドの方向性判断

中心線であるPPは、その日の相場の強弱を判断する基準として使えます。

  • 価格がPPよりも上で推移している → 上昇(買い)トレンドが強い(サポートラインでの逆張り買い、またはレジスタンスの順張りブレイク買いを検討)
  • 価格がPPよりも以下で推移している → 下降(売り)トレンドが強い(レジスタンスラインでの逆張り売り、またはサポートの順張りブレイク売りを検討)

FXピボットで勝てない人が実践すべき勝率を上げるコツ

ピボットの基本を理解しても、それだけでは勝てないのがFXです。勝率を上げるためには、他のテクニカル指標との組み合わせが必須です。

コツ1:トレンド系指標(移動平均線)で大局を掴む

まず、ピボットの逆張りが機能しやすい「レンジ相場」なのか、順張りが機能すべき「トレンド相場」なのかを判断する必要があります。

移動平均線(MA)は、トレンドの方向性を視覚的に判断するのに最適です。

使い方

  • チャートに中期(例:75MA)や長期(例:200MA)の移動平均線を表示する。
  • 移動平均線が上向きで、価格がその上にある → 上昇トレンド(逆張りの売りは避け、S1, S2での押し目買いや、R1, R2の順張りブレイクを狙う)
  • 移動平均線が下向きで、価格がその以下にある → 下降トレンド(逆張りの買いは避け、R1, R2での戻り売りや、S1, S2の順張りブレイクを狙う)

コツ2:オシレーター系指標(RSIなど)と組み合わせる

「FXで買われすぎを判断するインジケーターは?」という疑問への答えが、RSIなどのオシレーター系指標です。

逆張り手法の精度を上げるために活用します。ピボットのラインに到達した「だけ」でエントリーするのではなく、「買われすぎ・売られすぎ」のサインと重なった時のみエントリーします。

RSIとの組み合わせ

  • 逆張りの「買い」手法: 価格がサポートライン(S1, S2)に到達し、かつRSIが「売られすぎ」とされる30%以下になったのを確認してエントリー。
  • 逆張りの「売り」手法: 価格がレジスタンスライン(R1, R2)に到達し、かつRSIが「買われすぎ」とされる70%以上になったのを確認してエントリー。

この方法なら、トレンドが強い時の無謀な逆張り(ラインにタッチしてもRSIが反応しない)を減らすことができます。

コツ3:上位足のピボットラインを意識する

短期のデイトレードであっても、多くのトレーダーは日足基準のピボットだけでなく、「週足」や「月足」で計算されたピボットも意識しています。

短期足(例:15分足)でトレードしている際に、価格が日足のR3を突破しても、そのすぐ上に「週足のR1」があれば、そこが強力な抵抗帯となり反発する可能性が高いです。

短期足のチャートにも、日足や週足のピボットを同時に表示させることで、より強い節目を確認できます。

コツ4:ラインだけでなく「ゾーン(帯)」で考える

ピボットは計算上、1本のラインとして表示されますが、実際の相場ではその価格ピッタリで反発するとは限りません。ラインの上下にある程度の幅を持たせた「ゾーン(帯)」として捉えることが重要です。

エントリーする際も、ラインにタッチした瞬間に飛び乗るのではなく、ゾーンの中で価格の勢いが弱まる(例:ローソク足のヒゲが出る)のを待つことで、ダマシを回避しやすくなります。

ピボットをMT4/MT5で表示・設定する方法

ピボットを活用しようと思っても、世界で最も普及しているトレードプラットフォームであるMT4(MetaTrader 4)やMT5には、ピボットが標準搭載されていません。

MT4/MT5に標準搭載されていない?

はい。移動平均線やRSIとは違い、ピボットは「カスタムインジケーター」として外部から追加する必要があります。

おすすめのカスタムインジケーター導入手順

無料で高機能なピボット・インジケーターは、インターネット上で多く配布されています。

「MT4 ピボット インジケーター」などで検索すると見つかります。

  1. インジケーターをダウンロード 信頼できるサイトから、.mq4 または .ex4 という形式のファイルを入手します。
  2. MT4のデータフォルダを開く MT4を起動し、「ファイル」メニューから「データフォルダを開く」を選択します。
  3. ファイルを移動 開いたフォルダ内の「MQL4」→「Indicators」フォルダの中に、ダウンロードしたファイル(.mq4または.ex4)をコピー&ペーストします。
  4. MT4を再起動 MT4を一度終了し、再度起動します。
  5. チャートに表示 「挿入」メニュー → 「インジケーター」 → 「カスタム」の中に、追加したインジケーター名が表示されます。それを選択すればチャートにピボットが表示されます。

インジケーターによっては、日足だけでなく週足・月足のピボットを同時に表示したり、計算方法(フィボナッチ・ピボットなど)を変更できる高機能なものもあります。

スマートフォン(アプリ)での表示方法

スマートフォンのMT4/MT5アプリは、残念ながらカスタムインジケーターを追加する機能がありません。

ただし、FX会社が提供する独自の取引ツール(例:GMOクリック証券、外為どっとコムなど)や、高機能チャートツール「TradingView(トレーディングビュー)」のアプリでは、ピボットが標準機能として搭載されている場合がほとんどです。

ピボットに関するよくある質問(Q&A)

ピボットとフィボナッチの違いは?

どちらもサポート・レジスタンスの節目を予測するテクニカル指標ですが、基準が異なります。

  • ピボット 「前日の価格」という固定された値を基準に、毎日同じ計算式でラインが自動描画されます。客観性が高いのが特徴です。
  • フィボナッチ チャート上の目立つ「高値」と「安値」をトレーダー自身が選び、その値幅に対してフィボナッチ比率(38.2%, 61.8%など)を当てはめます。どの高値・安値を選ぶかによって、引けるラインが変わります。
ピボットはどの時間足で使うのが最適?

前述の通り、ピボットは「前日の日足」を基準に計算するのが基本です。

したがって、活用するチャートは、日中の値動きを追うデイトレード(1時間足、15分足、5分足)が最も一般的で有効とされています。

デイトレードやスキャルピングにも有効?
  • デイトレード 非常に有効です。その日のトレード戦略(逆張りか順張りか)を立てる上で、強力な基準となります。
  • スキャルピング 数pipsを狙うスキャルピングでは、ピボットラインが機能するのを待つトレードとは少し相性が悪いかもしれません。
    ただし、S1やR1などの主要なライン付近では売買が攻防しやすいため、その付近での短期的な反発を狙う手法に活用することは可能です。

まとめ:ピボットは「勝てない」のではなく「使い方」が重要

FXのピボットは、多くのトレーダーが意識する客観的な指標であり、あなたのトレードの強力な武器となります。

もし今「ピボットを使っても勝てない」と悩んでいるのであれば、それはピボットが機能しないのではなく、使い方に理由がある可能性が高いです。

  • ピボット単体でトレードしない
  • 必ず損切りを設定する
  • 移動平均線でトレンドを把握する
  • RSIなどで買われすぎ・売られすぎを判断する
  • 相場環境に合わせて「逆張り」と「順張り」を使い分ける

これらの基本を守り、ピボットを正しく活用することで、根拠のあるエントリーとリスク管理が可能になります。

ぜひ、あなたのトレード手法に取り入れてみてください。

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